はじめまして、なかぐ(@nkgtoshiiii)です。
Googleディスプレイ広告では、ターゲティングを設定して、届けたいユーザーに広告を届けることができます。
ターゲティングの手法も、キーワードから購買意向まで様々で、特徴を把握することで、より適切な設定を行えます。
しかし豊富が故に、ディスプレイ広告を始めたばかりの頃はどのターゲティングにどのような特徴があるか把握するだけで大変です。
本記事では、Googleディスプレイ広告におけるターゲティングを解説していきたいと思います。
また解説だけではイメージがつきにくいかと思いますので、筆者の妻が販売を行っているベビー用品を用いて、ターゲティングの例を紹介していきます。

Googleディスプレイ広告におけるターゲティング

Googleのディスプレイ広告では、Googleディスプレイネットワーク(以下、GDN)にあるウェブサイトやアプリ、動画コンテンツに広告の表示を行います。
膨大な表示先があるため、届けたいユーザーに広告を表示するためには、ターゲティングを適切にを行うことが効率的です。
ターゲティングには、大きく分けて面と人に対するターゲティングでわけることができます。
面(プレースメント)に対するターゲティング
面(プレースメント)についてです。
以下、Google広告ヘルプページより引用
状況に基づくターゲティングでは、キーワードやトピックを指定することで特定のコンテンツに関係するコンテキストで広告を表示したり(例: 自転車に関するコンテンツに広告を表示)、ウェブサイトを具体的に指定して広告を表示します(例: nytimes.com をプレースメントとして追加)。
Google広告ヘルプ「ディスプレイ キャンペーンのターゲティングについて」より抜粋
引用にもあるように、以下が面に対するターゲティングの具体的な内容です。
- キーワード
- トピック
- プレースメント
以下で詳しく見ていきます。
またベビー用品販売を行っているHIMAWARI(筆者の妻が運営)のベビーリュック販売を例としてあげます。
ターゲティングを行いたい人としては、赤ちゃんが産まれたママとします。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングでは、設定したキーワードと関連性の高いサイトや、アプリ、動画に広告を表示することができます。
大事なポイントとしては、キーワードを検索したユーザーではなく、キーワードに関連するGDNのサイト、アプリやYoutubeに配信するということです。

キーワードの登録方法は、直接キーワードを入力する方法、ウェブサイト・サービスからキーワードの候補を取得する方法があります。
直接キーワードを入力する方法では、集客したい人に関連するサイトのキーワードを登録します。
商材に直接関係するキーワードを登録したり、集客したい人が興味を持つであろうサイトのキーワードを設定します。
【参照】Google広告ヘルプ「ディスプレイ ネットワーク キャンペーンのキーワードを選択する」
ハンドメイド&ベビー用品 HIMAWARIでキーワードターゲティングを考える
直接キーワードを登録する方法を例に上げて、説明します。
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ
まず、商材に直接関連するサイトのキーワードとして
- ハンドメイド
- ベビー用品
- ベビーリュック
次に、集客したい人が興味を持つであろうサイトのキーワードを考えてみます。

商材に直接関係するキーワードを考えてみました。
- 初節句
- ハーフバースデー
- お宮参り
- 離乳食
- 一升餅
赤ちゃんが産まれてから、1年は多くのイベントが控えています。
初めての出産の場合だと、わからないことも多いため、ネット検索で情報を取得する人も多いのかと思います。
それに関連するサイトに広告が表示できれば、興味を持ってもらえるのかと考えました。
その他にも離乳食なども子育てでは必ず経験するため、それに関連するサイトであれば、興味を持ってもらえる可能性が高いと考え、これらの語句を考えました。

トピックターゲティング
トピックターゲティングでは、選択したトピックに関連するGDNのウェブサイトや、アプリ、Youtubeに広告を表示することができます。
トピックはトップレベルとサブからできており、多くの選択肢があります。
- アート、エンターテインメント
- インターネット、通信
- オンラインコミュニティ
- ゲーム
- コンピュータ、電化製品
- ショッピング
- スポーツ
- ニュース
- ビジネス、産業
- フード、ドリンク
- ペット、動物
- 不動産
- 世界の国々
- 人々、社会
- 仕事、教育
- 住居、庭
- 健康
- 旅行、交通
- 書籍、文学
- 法律、行政
- 科学
- 美容、フィットネス
- 自動車
- 資料
- 趣味、レジャー
- 金融
※2022年1月時点
トップレベルトピックから更に詳しいサブトピックを選択可能です。

【参照】Google広告ヘルプ「トピック ターゲットについて」
ハンドメイド&ベビー用品 HIMAWARIでトピックターゲティングを考える
こちらも例に上げて、説明します。
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ
選択したトピック
- 仕事、教育>教育>幼児教育
- ショッピング>おもちゃ>教育玩具
- 健康>小児科
このあたりを選択するかと思います。
またプレースメントターゲティングと組み合わせて配信することも検討できるかと思いますが、ここでは割愛します。
幼児教育のみにトピックターゲティングを行いたい場合は、幼児教育のトピックのみにチェックを入れてください。
上の階層である、仕事、教育と教育にチェックを入れると、幼児教育以外にも配信されてしまいます。

プレースメントターゲティング
プレースメントターゲティングではGDNのウェブサイトや、アプリ、Youtubeに広告を掲載したい場所を個別に指定できます。
無数にあるGDNの中から、サイトやアプリを探すのは手間がかかりますが、宣伝したい商品やサービスにマッチしたプレースメントを見つけることができれば、効果的な広告配信が期待できます。

【参照】Google広告ヘルプ「プレースメント ターゲティングの概要」
プレースメントターゲティングをハンドメイド&ベビー用品 HIMAWARIで考える
こちらも例に上げて、説明します。
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ
こちらも今までと同様に集客したい人を意識したい人がどういったところにいるかを意識します。
アクセス数が見込めて、かつ集客したい人が多いであろうサイトなどを候補に入れるかと思います。
例えば、ママスタセレクトさんのサイト
ママスタセレクトは「いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を」をコンセプトに、子育て情報からママ友、旦那、義母の話、教育コラム、行政の育児支援などを日々配信しています。
ママスタセレクトより引用
不安なとき・笑いたいとき・泣きたいとき・息抜きしたいときなど、ママの日常に寄り添った記事をお届け! ママライター・ママイラストレーター・専門家・行政・タレントなどが協力して、「ママのお悩み解決」を目指していきます。


人(オーディエンス)に対するターゲティング
続いては、人(オーディエンス)についてです。
以下Google広告ヘルプページより引用
ユーザー層のターゲティングでは、たとえば一定の条件に合致するオーディエンス(例: 自社のサイトを訪問したことがあるユーザー、ある商品の購入を積極的に検討していると思われるユーザー)や、特定の属性に当てはまるユーザー層(例: 若い男性)を狙って広告を表示します。
Google広告ヘルプ「ディスプレイ キャンペーンのターゲティングについて」より抜粋
興味関心や属性、行動など人に対して焦点を当てて、ターゲティングを行う方法です。
人に対するターゲティングは更に以下に分類できます。
- ユーザー属性
- 地域
- デバイス
- オーディエンスセグメント
- 詳しいユーザー属性
- アフェニティ
- 購買意向の強いセグメント、ライフイベント
- カスタムセグメント
- ウェブサイトを訪れたユーザー、類似セグメント
こちらも詳しく見ていきます。
ユーザー属性
ユーザー属性ターゲティングでは、特定の年齢層や性別、子供の有無、世帯収入に該当する可能性の高いユーザー層に広告を表示できます。
具体的な選択肢としては以下です。
年齢 18~24 歳、25~34 歳、35~44 歳、45~54 歳、55~64 歳、65 歳以上、不明
性別 女性、男性、不明
世帯収入 上位 10%、11~20%、21~30%、31~40%、41~50%、下位 50%、不明
子供の有無 子供あり、子供なし、不明
不明は、年齢や性別、子供の有無、世帯収入がわからないユーザーを指しています。

【参照】Google広告ヘルプ「ユーザー属性ターゲティングについて」
ユーザー属性ターゲティングをハンドメイド&ベビー用品 HIMAWARIで考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ
ご出産される年齢は様々かと思いますが、ボリュームゾーンと思われるところをターゲティングで設定します。
性別 女性、不明
年齢 18~44歳まで
子供の有無 子供あり、不明
また広告配信の開始当初など、まだどのようなユーザーの反応が良いかわからないときは無理に絞らず、配信をして反応を見た上で、属性を絞ると良いでしょう。

地域ターゲティング
地域ターゲティングでは、指定した地域にいるユーザーに広告を表示することができます。
大きく分けて二通りの配信方法があります。
- 地名を指定して配信する
- 半径を指定して配信する
地名を指定して配信する
地名を指定することでその場所へ配信を限定させます。
国の指定から、地区町村、施設名まで設定が可能です。
住んでいるユーザーに限定しないこともポイント。

以下、Google広告へルプから引用します。
デフォルトでは、ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域を定期的に訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示しているユーザーに広告が表示されます。たとえば、横浜市でパン屋を経営していて、ターゲット地域に横浜市を選択した場合、所在地が横浜市であるユーザー、横浜市に定期的に訪れるユーザー、または(現在または過去に)横浜市のパン屋に関心を示しているユーザーに広告を表示できます。
Google広告「地域ターゲティング」
半径を指定して配信する
起点となる地域から半径を指定することでその地域に、配信を限定させることもできます。
半径の単位はデフォルトが「マイル」となっているので、「km」に変更するとイメージがつきやすいかと思います。

【参照】Google広告ヘルプ「地域ターゲティング」
地域ターゲティングを実例で考える
主にネットで販売しているので、特に地域を絞る必要はないかと思いますが、以下のようなときには、検討をする可能性があります。
- 地域でイベントをおこなうとき
- 一部の地域に明らかなコンバージョン率の違いがあるとき
ショッピングモールで1日限定出店を行う事前集客の想定で、地域ターゲティングを設定してみました。

オーディエンスセグメント 詳しいユーザー属性
詳しいユーザー属性でターゲティングを行うと、大学生、住宅所有者、最近子供が生まれたユーザーなど、ユーザー属性より詳細な設定を行うことができます。
- 子供の有無
- 子供あり(0〜1歳の乳児)
- 子供あり(1〜3歳の幼児)
- 子供あり(4〜5歳の幼稚園児)
- 子供あり(6〜12歳の小学生)
- 子供あり(13〜17歳)
- 配偶者の有無
- 独身
- 交際中
- 既婚
- 最終学歴
- 高校
- 博士号
- 大学院卒
- 現役の大学生
- 住宅所有状況
- 住宅所有
- 賃貸

【参照】Google広告ヘルプ「オーディエンス ターゲティングについて」
オーディエンスセグメント 詳しいユーザー属性を実例で考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ

子供の有無が商品に直接関係してくるので、3歳までの幼児を選択するかと思います。
オーディエンスセグメント アフェニティ
アフェニティでターゲティングを行うと、ライフスタイル、趣味、習慣をベースにユーザーへ広告を表示することができます。
- スポーツ、フィットネス
- テクノロジー
- ニュース、政治
- フード、ダイニング
- メディア、エンターテイメント
- ライフスタイル、趣味
- 乗り物、交通機関
- 家庭、園芸
- 旅行
- 美容、健康
- 買い物好き
- 銀行、金融
※2022年1月時点
それぞれのアフェニティから更に詳細のサブアフェニティも存在します。

【参照】Google広告ヘルプ「オーディエンス ターゲティングについて」
オーディエンスセグメント 詳しいユーザー属性を実例で考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ

ここは思ったようなセグメントがなかったのですが、ライフスタイル、趣味に家族向けがあったので、このあたりかなと。。。
オーディエンスセグメント 購買意向の強いセグメント
広告主の商品や、サービスに似たものを調べているユーザーや、購入を前向きに検討しているユーザーに広告を表示できます。
- リスト
- アパレル、アクセサリ
- アート、工芸用品
- イベントのチケット
- ギフト、行事
- コンピュータ、周辺機器
- スポーツ、フィットネス
- ソフトウェア
- デートサービス
- ビジネス サービス
- ビジネス、産業向けの関連商品
- 不動産
- 季節的な買い物
- 家庭、園芸
- 家電
- 就業状況
- 幼児、子供向け製品
- 教育
- 旅行
- 楽器、音楽の関連用品
- 美容、パーソナルケア
- 自動車、乗り物
- 通信
- 金融サービス
※2022年1月時点
それぞれ更に詳細のサブの購買意向の強いセグメントが存在します。

オーディエンスセグメント 購買意向の強いセグメントを実例で考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ

ここではずばり、幼児、子供向け製品がありました。
オーディエンスセグメント ライフイベント
大学卒業や引っ越し、結婚など代表的なライフイベントを迎えるユーザーに対して、広告を表示できます。
- リスト
- マイホームの購入
- 大学卒
- 定年退職
- 引越し
- 結婚
- 起業
- 転職
※2022年1月時点
こちらでもサブのライフイベントが用意されています。

またこのセグメントの注意点としては、配信ボリュームを確保できない可能性があります。
ライフイベント
Google広告ヘルプ 「オーディエンス ターゲティングについて」
他の重要な出来事と同様にライフイベントはまれにしか起きないため、アフィニティ セグメントと比較するとアプローチできるユーザーは少なくなります。ただし、ライフイベントに伴って複数の購買決定が行われることも多いため、単独の購買決定だけをターゲットにした「購買意向の強いセグメント」よりも、全体の規模は大きくなります。たとえば引っ越ししようとしているユーザーは、同じ月に新しい家具、引っ越しサービス、住宅ローンなどの関連した支出が発生する可能性が高くなります。
【参照】Google広告ヘルプ 「オーディエンス ターゲティングについて」
オーディエンスセグメント 購買意向の強いセグメントを実例で考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ

出産関連のライフイベントは現時点(2022年1月)で確認できないので、結婚を選択してみました。
集客したい人が、20~30代前後の娘がいる人であれば、定年退職は検討してもいいかもしれないですね。
オーディエンスセグメント カスタムセグメント
今までトピックや、ライフイベントなどGoogle広告側で用意されているセグメントを解説してきました。
ただそれだけでは物足りないや、求めているセグメントが無いこともあると思います。
カスタムセグメントでは、関連性の高いキーワード、URL、アプリを入力することで、新たなセグメントを定義できます。

【参照】Google広告ヘルプ「カスタムセグメントについて」
オーディエンスセグメント 購買意向の強いセグメントを実例で考える
集客したい人は、赤ちゃんが産まれたママ

今までとりあげたトピックや、ライフスタイルなどで、選択肢が無かった1歳までのイベントでカスタムセグメントを作成してみました。
関連性の高いセグメントが作成できるので、非常に重宝します。
オーディエンスセグメント ウェブサイトを訪れたユーザー、類似セグメント
Google広告では、収集したデータをもとに、セグメントを作成してそれに該当するユーザーに広告を表示することができます。
またその収集したデータから類似したユーザーへのセグメントも作成することができます。
ウェブサイトに訪れたユーザーのリストはリマーケティングとも呼ばれます。
類似セグメントは作成されたリストをもとに自動作成されます。

【参照】Google広告ヘルプ「データセグメントについて」
【参照】Google広告ヘルプ「ディスプレイ ネットワークでの類似セグメントについて」
オーディエンスセグメント ウェブサイトを訪れたユーザーを実例で考える
まずはウェブサイトに訪れたユーザーです。

販売サイトにはBASEを利用しているため、その使用に沿っての作成です。
itemsページは商品詳細ページを指しています。
次は類似セグメントです。

こちらはベースとなるデータセグメントがあれば、自動作成されます。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ディスプレイ広告を届けたいユーザーに配信するためには、ターゲティング設定が必要不可欠です。
今回は、どのようなターゲティングがあるかを実例を踏まえて見てきました。
ターゲティングに詳細を把握して、効率的なな広告配信を行っていきましょう。
他にもディスプレイ広告で記事をUPしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
